アジア環境ビジネス
家畜とバイオガス生成事業 果樹園とエコ・ツーリズム開発 クリーン開発パートナーシップ委員会

 ベトナムにおけるクリーン開発メカニズム(CDM)や、環境ビジネスなどのクリ−ン開発プロジェクトを実現させるために、緒方研究室はベトナムのハノイ国民経済大学、フエ農林大学、そしてカントー大学と共同研究を行っています。クリーン開発メカニズム(CDM)を扱うCDMパートナーシップ委員会も組織されていますが、緒方研究室はCDMに限らず幅広い分野においてクリーン開発プロジェクトを支援できる体制も整えています。

 具体的には、クリーン開発パートナーシップ委員会を組織し、持続可能な開発(SD)に貢献するクリーン開発プロジェクトの具現化を目指しています。クリーン開発パートナーシップ委員会は緒方研究室と上記のベトナムの3大学で構成され、持続可能な開発の土台となる「社会的共通資本(SOC)」の経済学的含意に基づいて、学術的な立場からクリーン開発プロジェクトの実現を支援する役割を担っています。

 クリーン開発プロジェクトは、温室効果ガスの排出削減に寄与しますが、地球温暖化対策のみを掲げ温室効果ガス排出量を削減するということだけでは、農村を含む社会開発や生物多様性の危機などの問題が軽視され、現地の人々や生物に悪影響を及ぼしかねません。 それゆえ、クリーン開発プロジェクトの最終目的は、温室効果ガス排出量を削減することだけでなく、人材育成や生物多様性の保護などをも可能にする制度設計もはかりながら、途上国の持続可能な発展に貢献することです。

 こうした認識に基づき、緒方研究室は持続可能な開発および「社会的共通資本」の整備という立場から、社会資本の発展と温室効果ガス排出削減のみならず、人材育成や生物多様性の維持なども可能にするクリーン開発プロジェクトのあり方を研究しています。

 このような役割が、大学に基礎を置いた「クリーン開発パートナーシップ委員会」に求められています。それは、まさに研究機関としての大学の果たすべき社会的役割と言えます。ベトナムにおけるクリーン開発の運営組織は以下のようになります。

 しかし、大学間の連携のみで、クリーン開発プロジェクトを実現することは困難です。その実現には、企業やNGO、関係政府機関の協力が不可欠です。そのため、環境投資に積極的な日本企業、環境問題や社会開発に詳しいNGO、そして両国政府等と提携したクリーン開発プロジェクトを組織することを考えております。

 クリーン開発パートナーシップ委員会が、上図のような産官学の連携を組織し、日越間環境事業にあたることができれば、真に地球温暖化を抑制し、ベトナムの持続可能な社会経済開発に貢献するクリーン開発プロジェクトを実施できると確信しています。

 将来的にはベトナムに限らず、隣国であるカンボジア、ラオス、タイ、そして中国にもクリーン開発プロジェクトを広げていこうと考えています。

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